Medication reviewへの患者さんの参加の重要性

薬物関連問題(DRP)を特定するためには、患者さんの参加が不可欠であるとする文献が出ておりました。
今回読んでみた文献の試験1)Kari H.et.al.Patient involvement is essential in identifying drug-related problems.Br J Clin Pharmacol. 2018 Sep;84(9):2048-2058. PMID: 29774588 では、暗示的アプローチ(薬剤リスト)のみでの評価(コントロール群)と、介入群に分け、重要なDRPを抽出できるかを検証していました。DRPは、多職種が個々に5ポイントのリッカートスケールを使用し(1 =重要性なし、2 =わずかに重要、3 =中程度に重要、4 =重要、5 =非常に重要)評価し、その合計が12以上(平均4以上)で非常に重要なDRPであるとここでは定義しておりました。

介入内容は、Clinical medication reviewの実施であり、その詳細は以下のようになります。

・Medication reviewの実施:患者へのインタビュー・臨床情報に基づいたMedication reviewの実施(DRPの検出、その他知見や推奨事項)
・interprofessional face-to-face case conferenceの実施:症例報告、その他の健康関連の問題、薬物療法に関する多職種間の決定、フォローアップに関する合意のレビュー

結果としては、合計で590の臨床DRPが検出されておりました。そのうち167(28.3%)が、非常に重要な DRPとされておりました。患者さんへのインタビューを通じて発見できたものは、そのうちの111でした。ここでは、111のうち、84%が患者さんの関与なしでは特定できなかったと分析しております。

今回の試験では、患者さんの関与なしでは、非常に重要なDRPの検出が漏れてしまう可能性があることを示唆しております。Medication reviewの実施には、多職種連携がとても大切だと思われます。しかし、そこに患者さんも組み入れることでより精度の高い連携を通したMedication reviewを提供していけるのかもしれません。
調剤薬局では、かかりつけ薬剤師として、患者さんと良好な関係を築き、コミュニケーションをしっかりとり、地域連携を行いながら、目の前の患者さんが薬物による有害事象にさらされる可能性を未然に防ぐ役割を全うしていくために、とても勉強になる文献だったのではないかと思います。

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References   [ + ]

1. Kari H.et.al.Patient involvement is essential in identifying drug-related problems.Br J Clin Pharmacol. 2018 Sep;84(9):2048-2058. PMID: 29774588

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