抗コリン作用を有する薬物のリストについて

抗コリン作用を持つ薬剤は、めまい、鎮静、せん妄、口渇、ドライアイ、便秘、尿閉、視力障害、心拍数の増加などがあり、また認知機能への影響も懸念されています。抗コリン作用を持つ薬は、一般的に使用されることも多く、抗コリン作用を持つ薬を複数使用している場合など、注意が必要となってくる場合が多くなってきているかもしれません。どの薬剤が抗コリン作用を持っているかの基準としては、様々なスケールが存在しています。

≪抗コリン作用を有する薬物リスト≫

抗コリン薬のリスクスケールのシステマティックレビューでは、7つのスケールから、計100のリストにまとめています。1)Durán CE.et.al.Systematic review of anticholinergic risk scales in older adults.Eur J Clin Pharmacol. 2013 Jul;69(7):1485-96. PMID: 23529548

・高い抗コリン作用の可能性のある薬(47)

アミトリプチリン、アトロピン、ベラドンナアルカロイド、ベンズアトロピン、クロルフェニラミン、クロルプロマジン、クロミプラミン、クロザピン、シプロヘプタジン、デシプラミン、デキシクロルフェニラミン、ジサイクロミン、ジフェンヒドラミン、ドキセピン、フルフェナジン、ヒドロキシジン、ヒヨスチアミン、イミプラミン、レボメプロマジン、メクロジン、ノルトリプチリン、オルフェナドリン、オキシブチニン、プロパンセリン、プロトリプチリン、スコポラミン(ヒヨスチン)、チオリダジン、トルテロジン、トリヘキシフェニジル、トリミプラミン、アセプロマジン、アセプロマタジン、ブロムフェニラミン、カルビノキサミン、クレマスチン、ダリフェナシン、ジメンヒドリナート、エメプロニウム、フラボキサート、ホマトロピン、イプラトロピウム、プロシクリジン、プロメタジン、ピリラミン、チオチキセン、チザニジン、トロパテピン

・低い抗コリン作用の可能性のある薬(53)

アマンタジン、クロルジアゼポキシド、シメチジン、クロナゼパム、シクロベンザプリン、ジアゼパム、ジギトキシン、フェンタニル、フルオキセチン、フルボキサミン、メトカルバモール、オランザピン、オキシコドン、パロキセチン、プロポキシフェン、クエチアピン、ラニチジン、テマゼパム、テオフィリン、トリアゾラム、アリメジン、バクロフェン、ブロモクリプチン、カルバマゼピン、セチリジン、シタロプラム、コデイン、ジソピラミド、ドンペリドン、ドスレピン、エンタカポン、フェキソフェナジン、ハロペリドール、ヒドロコドン、ケトロラック、リチウム、ロペラミド、ロラタジン、ロキサピン、メぺリジン、メサドン、ミルタザピン、モリンドン、モルヒネ、ナファゾドン、オクスカルバゼピン、フェネルジン、ピモジド、プロクロルペラジン、プロマジン、リスペリドン、トラマドール、トラゾドン

ただ、これらは、スケールごとでばらつきがあるため、1つの指標として、これだけでの判断は難しいところがあるかもしれません。

 

日本ですと、厚生労働省で出されている『高齢者の医薬品適正使用の指針』2)厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/kourei-tekisei_web.pdf (2019/10/20閲覧)にL.抗コリン系薬の項にリストが載っており、日本で承認されている薬に絞られている点などを考えると、実務上は使い勝手がいいものかもしれません。

高齢者の医薬品適正使用の指針

 

様々なツールがございますが、漫然投与や抗コリン作用が疑われる症状を見かけた際には、このようなツールを使用しながら、考えていく必要があるのかなと思います。

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References   [ + ]

1. Durán CE.et.al.Systematic review of anticholinergic risk scales in older adults.Eur J Clin Pharmacol. 2013 Jul;69(7):1485-96. PMID: 23529548
2. 厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/kourei-tekisei_web.pdf (2019/10/20閲覧

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