2019 AGS BEERS CRITERIAを読んでみて

AGS BEERS CRITERIAが2019年版で更新されていましたので、読んでみました。

American Geriatrics Society 2019 Updated AGS Beers Criteria® for Potentially Inappropriate Medication Use in Older Adults.
J Am Geriatr Soc. 2019 Jan 29. doi: 10.1111/jgs.15767.
PMID: 30693946

≪主な変更点≫

チクロピジン、ペンタゾシン:表2より削除(米国では使用されなくなったため。)
H2ブロッカー:表3で変更、認知症・せん妄で避ける→せん妄で避ける
非ベンゾジアゼピン系:表3で変更、認知症で避ける→認知症・せん妄で避ける
SNRI:転倒・ふらつきの項など、表4、5、6に追加
リバロキサバン:表4に追加
トラマドール:表4、低Na血症・SIADHで追加
化学療法薬:表4より削除(専門性の高い薬のため)
デキストロメトルファン、キニジン:表4に追加(認知症の行動障害への使用などエビデンスが限られているため)
スルファメトキサゾール・トリメトプリム:高K血症の項など、表4、5に追加

≪感想≫

今回、文章が修正されたり、項目がまとめられたりなど、より見やすい表への変更となっていたことも主なポイントかと思います。
米国の事情で削除、変更されたものもあり、本文でも指摘されていますが、一概になくなっているからといって安心できるものではないため、表だけで判断せず、元論文も読み変更の背景を知っておくことも必要ではないかと思いました。
以前別の論文でも推奨されていましたが、今回のような明示的な『CRITERIA』だけで判断するのではなく、暗示的な方法も併用して、ポリファーマシーについては考えていく必要があるのではないかと思います1)International Group for Reducing Inappropriate Medication Use & Polypharmacy (IGRIMUP): Position Statement and 10 Recommendations for Action.Drugs Aging. 2018 Jul;35(7):575-587.PMID: 30006810


表2だけ参考にのせておきます。チェックをしているわけではないですので、二次利用はお控えください。

2019 AGS BEERS CRITERIA table2

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References   [ + ]

1. International Group for Reducing Inappropriate Medication Use & Polypharmacy (IGRIMUP): Position Statement and 10 Recommendations for Action.Drugs Aging. 2018 Jul;35(7):575-587.PMID: 30006810

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