かかりつけ薬剤師としての減薬に思うこと

かかりつけ薬剤師制度も始まりしばらくたち、少しずつ普及してきています。かかりつけ薬剤師制度に関しては、個人的には賛成なのですが、実態にはまだまだ改善すべきところがあるのではないかという印象を持っています。

今回、1つ論文を読んでみることにしました。
臨床上でも、プロトンポンプ阻害薬は漫然と投与されがちな薬ではないかという印象です。近年ポリファーマシーが注目され、1つ1つの薬剤に関しても、薬剤師の視点で見直し、医師、顧客ともコミュニケーションをとり、必要があれば処方提案などを行う必要性も高まってきていると思います。
今回の論文は、PPIの減薬に関するアプローチ法が展開されていますが、ただ『減らす』という行為だけでなく、どれくらいモニタリングすべきか、非薬物療法の提案など、より顧客に寄り添うケアができるものになっているのではないかと個人的には思っています。こういった行い・視点は、継続的、一元的に、薬を把握できているかかりつけ薬剤師に求められてくるものの1つではないかと個人的には思っています。

Deprescribing proton pump inhibitors: Evidence-based clinical practice guideline.
Can Fam Physician. 2017 May;63(5):354-364.
PMID: 28500192

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5429051/

減薬について、ここのサイトは、今回のプロトンポンプ阻害薬以外にも、ベンゾジアゼピン系薬などに関しても、実践的なガイドラインを出しており、とても勉強になります。

ここでは、以下のような資料も提示されています。
PPI顧客向け資料
https://deprescribing.org/wp-content/uploads/2018/08/Deprescribing-Pamphlet_PPI_ENG_CFP.pdf

PPI減薬におけるアルゴリズム
https://deprescribing.org/wp-content/uploads/2018/08/ppi-deprescribing-algorithm_2018_En.pdf

今までかかりつけ薬剤師としてのかかわり方をしてきた方からすれば、こんな制度はもう既にやっている当たり前のことと思われるものかもしれません。ただ、制度が実態に近づいてきたという見方もできるかと思います。今後、調剤報酬も多岐化していくことが予想されます。そういった制度の効果をきちんと定量化でき、今までやってきたことをどう視覚化していくか、これは現場の責務であり、チャンスだととらえています。地域の皆様にその効果が認知されてもらえるようになった時、調剤薬局の薬剤師は、地域にとって重要な存在になっていくのではないかと考えています。

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