ポリファーマシー介入の要因

Improving appropriate polypharmacy for older people in primary care: selecting components of an evidence-based intervention to target prescribing and dispensing.
Implement Sci. 2015 Nov 16;10:161.
PMID: 26573745

《論文の目的》

高齢者では、ポリファーマシーの状態が増えてきている。患者が薬の最も適切な組み合わせを受けることを保証することは重要な課題である。適切な多剤療法を改善するための介入の有効性を裏付ける証拠の質は低い。Theoretical Domains Framework(TDF)を使用して行動変容のメディエータを体系的に特定することは、理論的な証拠ベースを提供し、介入デザインを教えてくれる。この研究の目的は、(1)一般開業医(GP)、地域の薬剤師による高齢者への適切な多剤療法の処方・調剤に影響を及ぼす理論的要因を特定すること、(2)高齢者へのポリファーマシー介入の行動変容の方法(BCTs)を特定することである。

《方法》

15人ずつのDr、薬剤師へインタビューをし、要因を抽出、議論した。

TDFからの12の理論的領域※1

知識:エビデンス、ガイドラインなどの知識
スキル:新しいことをするときに必要なスキル
社会/専門的役割とアイデンティティ:特定の職業の臨床的思考と規範
能力に関する信念:自信がどのように影響するか
結果に関する信念:臨床行為におけるリスクベネフィットなど
動機と目標:臨床問題に対する優先順位付け
記憶、注意、意思決定プロセス:臨床行為をする際のプロセス
環境と資源:時間、設備など物理的な問題
社会的影響:臨床行為により影響が出る様々な団体のこと
感情:ストレス、患者の不安など
行動規範
行動の質

《結果》

TDFからは8つの主要な要因が特定された。

「スキル」、「能力に関する信念」、「結果に関する信念」、「環境と資源」、 「記憶、注意、意思決定プロセス」、「社会/専門的役割とアイデンティティ」、「社会的影響」、「行動規制」。

BCTsは4つに特定された。※2、3(薬局は5つ)

「行動計画」、「プロンプト/手掛かり」、「行動のモデリングまたはデモンストレーション」、「結果の顕著性」、(「社会的支援、推奨」)。

《感想》

日本語訳、解釈などはあまり自信がありませんので、原著を見ていただければと思います。
ポリファーマシーの介入など新しいことをやろうとするとき、どこに比重を置いた施策をすれば、皆を導いていけるのかなどは、常に考えていく必要があるのかと思います。
ただ、日本語でもあまりわかっていない分野を英語で読もうとすると全然わからないものだなあと思いました。
ただ、こう言った論文からヒントがもらえるかもしれませんのでめげずに読んでいこうと思います。

《参照文献》

※1:Making psychological theory useful for implementing evidence based practice: a consensus approach. Qual Saf Health Care. 2005;14(1):26–33.
※2:From lists of behaviour change techniques (BCTs) to structured hierarchies: comparison of two methods of developing a hierarchy of BCTs. Br J Health Psychol. 2015;20(1):130–50.
※3:From theory to intervention: mapping theoretically derived behavioural determinants to behaviour change techniques. Appl Psychol. 2008;57(4):660–80.

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