ポリファーマシーのリスク因子

Potentially inappropriate prescribing in community-dwelling older people across Europe: a systematic literature review.
Eur J Clin Pharmacol. 2015 Dec;71(12):1415-27.
PMID: 26407687

《論文のPECO》

P:地域の高齢者が(65歳以上)
E:不適切な処方(PIP)がでているのと
C:でていないのでは
O:何が要因になっているのか

※観察研究のシステマティックレビュー、暗示的・明示的な方法でPIPを特定している論文を集め検討している。

《批判的吟味》

評価者バイアス:2人の評価者が独自に選んでいるとしています。
出版バイアス:ここはよくわかりませんでしたが、英語以外の論文、分からなかったときは著者にも連絡は取っているようでした。
元論文バイアス:コクランの方法を用いて評価はしているとしています。
異質性バイアス:これもよくわかりませんでした。観察研究でも、異質性などは計算できるのかなどの知識がなく、関連した記述も見つけられませんでした。

《結果》

リスク因子:論文中関連があった割合(論文数)

ポリファーマシー:100%(27)
加齢:48%(12)
女性:40%(10)
併存疾患数:60%(6)
うつ病:71%(5)
認知機能低下:57%(4)
高学歴:14%(1)
生活の質の自己評価が中くらい:67%(4)
貧困:67%(4)
独居:50%(3)
ADLが低い:100%(3)
BMI高値:33%(1)
最近の入院:33%(1)

《感想》

観察研究ですので、あくまで参考程度の知見かもしれませんが、僕はこのような論文が読み方はいまだによくわかっていませんが好きです。
高い割合で、PIPと関連を示しているのは、ポリファーマシー、ADL低値、うつ病、生活の質の自己評価の中くらい、貧困、併存疾患数でしょうか。
明示的なクライテリアをただ使用するだけでは、あまりいい効果が見いだせていないとする報告も多いようですが、潜在的に不適切な処方とポリファーマシーには何らかの強い関係性はあるように感じます。
そのため、何の思考もなくただただ、ガイドラインなどを使用するというのはよくないかもしれませんが、まずは入り口として、高齢者の安全な薬物療法ガイドラインなどを使用し、そこで抽出した薬剤に対してEBMを用いて個別に評価していくなどの方法がある程度取り組みやすいのかなと考えております。

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