高齢者総合的機能評価に関する論文を読んでみて

Comprehensive geriatric assessment for older adults admitted to hospital: meta-analysis of randomised controlled trials.
BMJ. 2011 Oct 27;343:d6553.
PMID: 22034146

《論文のPICO》

P:緊急入院するような65歳以上の方
I   :高齢者総合的機能評価(CGA)
C:通常のケア
O:一次アウトカムは、家に住んでいること
二次アウトカムは、死亡
試験デザイン:メタアナリシス

《批判的吟味》

評価者バイアス:3人の独立した査読者で行ったとされています
出版バイアス:ファンネルプロットは見受けられませんでした。付録1に、検索の詳細が書かれています。
元論文バイアス:RCTを選んでおり、またランダム化、隠蔽化、盲検化、ITT解析について個々に評価したとしています。
盲検化はほとんどされていないと書いてありましたが、試験モデル的に難しいのかもしれません。
異質性バイアス:フォレストプロットからは、一次アウトカムの評価に関しては病棟モデルとチームモデルで偏りがあるように感じました。
I2は、全体では40%でしたが、モデル毎では30%以下でした。

《結果》

追跡機関:12か月。

一次アウトカム
OR:1.16、95%CI 1.05‐1.28; P=0.003; 18試験、7062人
※病棟モデル:1.22、1.10‐1.35; P<0.001; 14試験、6290人
チームモデル:0.75、0.55‐1.01; P=0.06; 4試験、772人

二次アウトカム
OR:0.76、0.64‐0.90; P=0.001; 5試験、 2622人

《感想》

顧客背景がよくわからなかったのですが、入院している方なので、予後が悪い方ではあるのかなと考えました。
それだと、追跡機関は、1年間でも短くはないのかなと感じました。
家での生活に関しては、有意差は出ているのですが、モデル別にみると全く違う結果になっているため、僕の勉強不足ではありますが、この違いがよくわかりませんので、少し違った論文や元論文にも目を通してみようと思いました。
死亡に関しては、一次アウトカムではありませんが、良い結果は出ています。
CGAに関して、僕はあまり携わっては来ていませんので、全然知識不足ですが、今回の論文を読んだことで、調剤薬局でのやり方や連携の仕方をもう少し吟味しながら考えていく必要もあるのかなと感じました。
勉強します!

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